光学顕微鏡の使い方
パソコンの電源を入れる
PWなし
左上から4番目のAxioVisionをダブルクリック
BF(左側)の上から2番目のライブをクリック
露出、ホワイトバランスを調整
ライブのプロパティでさらに調整
目安として・・・ 40倍、光量9で 緑藻 ディスプレー -0.53, 1.11, 0.40 調整 13ms, 134% 色調 0.77, 1.30, 0.93
スケールをチェック(倍率を変えたときはスケールも変える)
スナップ
スケールバーを入れる
保存
カメラは実体でも倒立でも使用できるが、移動させマウントが異なるので注意!!!
蛍光観察
DAPIで核染色
- 酢酸:エタノール=1:3で混合(1.5mlエッペンに酢酸200μ:エタノール600μ)を作り、そこに藻体を入れる 2時間待つ 70%エタノールに置換し冷蔵庫で保管
- 70%エタノールを捨てて、DWで3回洗う
- ロシュ製品のDAPI(10mgをDW5mlで溶かして-20℃保存)をDWで2000倍に薄めて使用(2mlDWに1µlDAPI液)。5分待つ。
- UVで観察
ミスラマイシンで核染色
- 酢酸:エタノール=1:3で混合(1.5mlエッペンに酢酸200μ:エタノール600μ)を作り、そこに藻体を入れる 2時間待つ 70%エタノールに置換し冷蔵庫で保管
- Bufferの作製(0.1M クエン酸1.78mlと0.2M Na2PO4 8.22mlをコニカルチューブで混合し、MgCl2・H2O 24mgを入れる)
- 70%エタノールを捨てて、DWで3回洗う
- Bufferを400μ入れ、そこにミスラマイシン(250μg/mlに調整済み)を100μ入れる
生体での細胞壁染色
- 0.01% Fluorescent Brightener 28 海水溶液を作り、オートクレーブ (FB 20mg+SW 200ml)
- 藻体を綺麗に洗浄し、シャーレにいれる。
- 適当量FB海水溶液を入れ、30-60mjn待つ。
- 2-3回、滅菌海水で洗浄
- UV下で1つづつ観察
- 24穴シャーレに入れ培養
- 1日おきに観察
FDA染色生存率カウント法
細胞内に取り込まれた無色透明のFDAは、エステラーゼにより分解され、紫外線により蛍光を発する。これを蛍光顕微鏡ブルー励起で観察して、細胞の生死を判定する方法。高等植物などでよく用いられている。
<手順>
- FDA 5mgを100%アセトン1mlに溶かし、エッペンチューブに (50μlずつ) 分注。このストック染色液は、フリーザー (-20℃) 内で保管しておく。
- 使用直前、ストック染色液5μl、培地495μlをエッペンチューブ中で混合し、100倍に希釈する。
- 試料を染色液に入れ、室温で20分置いた後、蛍光顕微鏡で観察する。
- ノマルスキーのU?DICTをはずす。蛍光ミラーはB励起の狭域「NIBA」でも広域「WIB」でもOK。広域「WIB」の方が葉緑体の自家蛍光が見えて,死細胞がカウントしやすい。
TEMでの観察
- 前固定 4℃ 2時間
- 10%グルタールアルデヒド 100ml25%グルタールアルデヒド 40mlにDW 60ml加えた
- 0.2Mカコジル酸Na(毒物保管庫)+0.2% CaCl2(+海産種の場合,4%NaCl) 0.2M 100ml
ビーカーに50ml DW, カコジル酸Na 4.28g入れ,溶けたら,0.2% CaCl2になるように200mg加え,pH7.2に合わせ,100mlにfill up(+海産種の場合, NaCl 4gを最後に加える)
ディスポシャーレもしくはエッペンチューブに①を5ml入れ,そこに②を10ml入れ,そこに培養している水(海水,汽水,淡水)を同量の5ml入れ,そこに藻体を入れる。その後,藻体を5mm角に小さくする。
海産の場合,30分後,エッペンチューブに①を250μ,②を500μ,DWを250μ入れ,混ぜ,そこに,切った藻体を入れる。
(最終濃度:2.5%グルタールアルデヒド,0.1Mカコジル酸Na,0.1% CaCl2(+海産種の場合,2%NaCl))
- 洗浄 10分毎 6-8回 0.1% CaCl2 0.1M カコジル酸緩衝液 (+海産種の場合,2%NaCl) 廃液はカコジル酸廃液ビンへ
- アルデヒドはOsO4の還元剤となりうるので洗浄は十分に行なう。
- 後固定 4℃ 2時間 洗浄液を抜き,約20μ残し(全量取った場合は加え),そこに4%OsO4を専用ピペットで入れる。
(最終濃度: 1-2% OsO4,0.1% CaCl2,0.1M カコジル酸緩衝液)
OsO4は揮発性の高い毒物!必ず,手袋をしてドラフト内で作業すること。
廃液回収ができないため,必要量のみ使うこと。
- 洗浄 10分毎 2回
0.1% CaCl2 0.1M カコジル酸緩衝液 (一次廃液はOsO4専用廃液へ,二次廃液はカコジル酸廃液へ)
- バッファーを水に置換
- アセトン脱水
30 – 50 – 70 – 80 – 90 – 100% アセトン 氷上 30分
100% アセトン 室温 30分 2回
アセトン廃液は,ディスポカップにキムワイプを入れ,揮発させる
- 樹脂作成 手袋・室内
はかりにアルミを敷き,ディスポカップを置き, reZERO
ERL 10g
DER 6g
NSA 26g
をディスポスポイトで計り入れ,樹脂専用スターラーで15~20分撹拌
S1 0.4gを慎重に計り入れ,樹脂専用スターラーで15~20分撹拌
樹脂専用スターラーはアセトンで拭いて保管
・樹脂誘導 (樹脂を無水アセトンに溶かす)
20 – 40 – 60 – 80% Spurr 樹脂 室温 60分
100% Spurr 樹脂 2晩
樹脂20%からover night可能
- 重合
直径2cmの円柱状プラスチック入れに高さ2mmぐらい藻体入り樹脂を入れ
70℃ 8時間以上
余った樹脂で鉄砲玉を作成
トリミング
新しい両刃を半分にして,エタノールで拭く。
実体顕微鏡下で1mm角に切り取り,鉄砲玉の上にアロンαで貼り付ける。
(メンディングテープを貼って切ると飛ばなくてすむ)
グリッドに被膜を張る
腰高シャーレにDWを入れる。
縁が研磨してあるスライドグラスをキムワイプで拭く。
Formvar 0.5 % (二塩化エチレンでうすめたもの:減っていれば線まで二塩化エチレンを加える)にスライドグラス半分ぐらいまで浸し,あげて,ビンの中で20秒待つ。
外に出して乾燥させる。
カッターで縁をしゃしゃっと削り,四角くカッターで切れ目を入れる。
斜めにして,ゆっくりDWに入れる。最初の部分は,1分ぐらい待つ感じ。膜がはがれてきたら,ゆっくりスライドクラスをDWに入れていき,最後は落とす。
被膜の上にグリッドをのせていく。
パラフィルムをかぶせ,回収する。